年産120万トン、ベトナム外資誘致市場最大のプロジェクト
潜在力高い東南アジア市場をリード、グローバル成長基地を構築
ポスコは1日、
ベトナムで冷延工場の着工式を行い、ベトナムプロジェクトへの本格的な事業をスタートさせた
今回着工した冷延工場は年産120万トン規模。
ベトナム最大の鉄鋼需要地域であり、経済の中心地であるホーチミン市近隣のブンタウ省フーミー工業団地に建設され、ベトナムをはじめ東南アジア市場をリードする中心的な役割を担う。
この日、着工式には李亀澤会長やホアン・チュン・ハイ(Hoang Trung Hai)ベトナム工業相、 金義基・駐ベトナム韓国大使、韓国と現地企業の代表など関係者300人余りが参加した
李亀澤会長は記念祝辞で「今回建設する冷延工場は最新鋭の設備を備えており、高級鉄鋼財を生産・供給することで、ベトナムはもちろん近隣の東南アジア市場の需要高級化に対応する」とし、「ポスコの経験とベトナムの優れた労働力を活用し、必ず成功させる」と確固たる意志を表した。
ホアン・チュン・ハイベトナム工業相は
「ポスコの冷延工場は東南アジア最大規模で、ベトナムの鉄鋼産業の発展に大きく貢献する」と全面的な協力を約束した。
冷延工場は2009年9月頃に完成する予定。
生産される冷延製品(年産70万トン)と高級建資材用素材の冷間圧延鋼帯(Full& nbspHard、同50万トン)は、主にベトナムと東南アジア地域に販売される見通し。
これに、2010年に新設される熱延工場(年産300万トン)を合わせると、ベトナム内の外資誘致プロジェクトで最大規模となる。
ベトナム政府は今年3月、敷地造成4ヶ月で冷延工場の着工が可能なように支援しており、このプロジェクトへの期待が大きいことを表している。
ポスコは、
今回のベトナム冷延工場と熱延工場が完成すれば、浦項(慶尚北道)、光陽製鉄所(全羅南道)を中心に、タイやマレーシア、インドネシアなどの東南アジア加工センターまでつなぐグローバル成長への前進基地を作ることができるとみている。